2015年 5月 の投稿一覧

アイディアは詰まっているのにつまらない作品

「小説家になろう」で読んでいて「アイディアいろいろ入れてるなぁ。でもつまらないなぁ」と思う作品があった。
どうしてアイディアを入れるだけではおもしろくならないのか。
それについて考察してみる。

作者ががんばっている所≠読者が楽しむ所

悲しくもこれが現実。
例えば、自分が「親戚の小学生の年度末テストがおかしすぎる」で一番頑張ったところってなんだろう、と考えてみる。
あれは自分的にもかなりプレッシャーを感じつつ書いた作品なので、基本的に全部頑張っているが、その中でも最もがんばったところを考えてみる。

……(なない考え中)

答え:超絶《ちょうぜつ》戦略級 超超超広域決戦終結用 二十七式縮退《しゅくたい》相転移《そうてんい》砲

このネーミングだね。

超絶戦略級
超超超広域
決戦終結用
二十七式
縮退相転移砲

この中二病の塊みたいな名前を考えるのにどれだけ苦労したか。
しかし、誰もこんなとこに触れないし、自分が今作品を読み返しても全く印象に残らない。
つまり、無駄だったんだよ、これは。

ということで、頑張れば意味があるわけじゃないんだよ。
読者が面白がるところを頑張らないとダメなんだよ。

作者が頑張る所

これはもうだいたい決まっている。

・凝った設定
・凝ったネーミング

「おお!」と言ってもらえるようなひねった設定やネーミング。
しかし、実際は読者はそんなところを気にしていない。
自分が自分の作品を読んだ時であっても、そんなところはスルーしている。

読者が気にする所

逆に、自分が読者の時に気にしている所。

・キャラクターのアクション&会話
・展開

キャラクターの設定ではなく、動いてたり会話しているキャラクターについて着目している。
そして、物語の大枠の展開。

凝った設定やネーミングは無意味なのか

と残念に思うところだけど、某掲示板の人気作品が語られているスレッドとかを見ていれば、実はそういった細かな設定に言及している人もいる。
つまり、全く無意味ではない。
しかし、これが人気作品であることに注意しよう。
不人気作品では「つまんなかった」の一言で終了で細かい所を見る人はいない。

結局凝った設定とネーミングはどういう扱いになるのか?

○不人気
キャラクターや展開を見る人が多く、細かな設定にこだわる人はほとんど居ない。(ほぼ0人)
設定にこだわる人は非常に低確率。

○少し人気
設定にこだわる人は相変わらず低確率。
しかし、ファンの絶対数が不人気作品とは桁が違うので、設定にこだわる人がちらほら出てくる。

○大人気
人数が増えるので、設定にこだわる人が更に増えてくる。
さらに、ファンが集まることでその中で「知識を自慢したい」という人たちが出てきて、そういった人たちが細かい設定をフォローし始める。
こうして設定にこだわる人が途端に増える。

まとめ

あくまで持論だけど、大人気の作品であれば細かな設定にこだわる意味はあると思う。
しかし、それ以下の作品であればその設定は読者に届いていない。
好きでやるのであれば構わないけど、「読者受け」を狙って頑張っているのであれば、がんばるところが違うと思う。
そのかわり、キャラクターと展開をがんばったほうがいい。

借り物スペースと自分のスペース

いままで「小説家になろう」やSeesaaブログでいろいろ書いてきたわけだけど……

有料サーバーを借りてWordPressに引っ越してきて感じたことがある。

 

自分のスペース最高!!!

 

Seesaaブログだって小説家になろうだって、ここのWordPressだって、基本的に書けるのはテキストだ。
(小説家になろうは文字サイズや画像を自由に使えないという制限はあるけど)原理的には表現できることは変わらない。
しかし、なんだか違う。
なんだか、とっても自由に文章が書ける。
カスタマイズ性とか使いやすさとかそういうのはあると思うけど、一番は心理面だと思う。

 

小説家になろう


完全に借り物のスペース。

運営者が決めているルールもあるし、「小説かそれに関係する文章」しか投稿できない。

レイアウトも変えられない。

 

Seesaaブログ


小説以外のことも自由に書ける。

しかし、なかなか好みのデザインに出来ない。(がんばればできるっぽいけど)

管理画面からして余計な広告で埋め尽くされていて、気が散る。

(普通にやっていれば意識しなくても問題ないが)運営者が決めているルールがあるので、やっぱり管理されている感覚が残る。

 

WordPress


それにたいして、ここはお金を払って借りているのでなんとなく大きな顔が出来る。(実はまだ試用期間なのだが、この後ちゃんとお金払う)

運営者が居ないので、押し付けられるルールもない。

私は自由だ。

こんなに気持ちいいとは。

そして、広告がない空間はこんなに気持ちいいとは。

やっぱり広告ってノイズになっていたんだな。

文章書くときに少しでも余計なものがあると、かなり集中力が妨げられる。

そして、WordPressのカスタマイズ性は素晴らしい。

昔のCGIみたいにファイル開いて設定を書き換えたりしないといけないのかと思っていたのに、やってみたら全部クリックで片付いちゃう。

なんて素晴らしい。

 

まとめ


ということで、WordPressバンザイ。有料レンタルサーババンザイ。

ということでここで活動し続けることにしたのだっっ!

「小説の書き方」の電子書籍を書こうと考え中

電子書籍を出したい。

どうしても出したい。

もはや出さないという選択肢はない。

なんとしても出さねばならぬ。

メロスはそう思った……って、なんでメロスという単語が出てきたんだ?

ああ、「~ねばならぬ」がメロスを連想させたのか。

無意識に変なフレーズって出てくるよね。

 

 

さてさて。

【製本】親戚の小学生の算数の問題がおかしい という自分が唯一「小説家になろう」で「当てた」短編と続編をまとめた本が、2冊売れまして。

それがあまりに楽しくて。

もちろん額なんて大したこと無いけど、しかし自作物に値段がついて人が買ってくれるということがどれほど楽しいかということを思い知った。

もうこうなれば、なにか売らねばならん。

売るものがなければ、昔の黒歴史でも売ってやろうかとおもう勢い。

しかし、それはいくらなんでも最終手段すぎる。

ということで、小説の書き方のノウハウみたいな短いものをいくつか書いて売ってみたい。

一応ネタはある。

 

1,冒頭で読者に逃げられる作品にしない方法

自分が「なろう」で色々漁っていても、冒頭で追い払われる作品がとっても多い。

まず、読ませる気がない作品は、文字通り「追い払われる」という表現が正しい。

あとはそこまでひどくないんだけど、あまりにつかみが弱い作品では、追い払われるまではしないけど、自分から去ることになる。

自分は選り好みが激しい贅沢な読者なので、贅沢な読者から見た「冒頭で掴む!」というための注意点についてまとめてみるつもり。

注意点の解説+チェックリスト というスタイルを想定している。

文章だけで説明されても人なんて忘れてしまうので、チェックリストは必須だと思っている。

習慣がある人は自分でチェックリスト作ったりしていると思うんだけど、たぶんほとんどのなろうの作者さんはそんなものを作っていない。

そして、現状の自分も全然できちゃいない。

チェックリストを作って売ることで、自分のためにもなりつつ、他の作者さんのためにもなると思う。

 

2,読者に振り向いてもらえるタイトルの付け方

説明するにもちょっと難易度高いけど、すごく大事な要素のタイトル。

無名な作家なんて、誰も読んでくれないわけ。

「新着の短編小説」から偶然「お、このタイトルなんだ?」と興味をもった人が来てくれるぐらい。

ここでタイトル間違えると、中身に見るべきものがあっても誰にも読んでもらえない。

逆にここでそれなりに影響力を持っている人が読んでくれて「いいね!」とツイートしてくれると、そこそこ人が来てくれたりする。

有名作家なら作家名から探してきてくれるよ。

でも、無名な作家は……無名こそタイトルで人を呼ばないといかんのだよっっ!

自分の一発ネタ作品だって、タイトルが違っていたらツイートもされずに感想1件程度が関の山だったに違いないさ!

ということで、タイトルをめっっっっっっっっっっっちゃ大事!!

無名な作家こそタイトルはめっっっっっっっっっっっちゃ考えてつけないと行けない。

そしてそのためには「広告の技術」が必要になる!

広告を研究している小説家がどれだけいるか!? しかもアマチュア小説家で!

っていうか、プロ小説家はレーベルが宣伝してくれるからいいんだよ。

アマチュア小説家こそ、自分で宣伝しなきゃならんのだから、その中の最大の要素はタイトルなわけで、タイトルの付け方については広告理論を応用してちゃんとつけないと誰も読んでくれないわけなんだよ、こんちくしょーーー!!!

……暑苦しいな。

しかし、実際のところ「タイトルの重要さわかってないなぁ……」と思わざるをえないタイトルが多い。

自分も「これは別にそんな受けなくていいや」と「あえて」受けなさそうなタイトル作品つけてるのも多いので、人のこと言えないけど。

ということで、タイトルの付け方についてみっちり!……とまで行けるかわからないが、触りだけであってもタイトルの付け方について説明した資料があったほうがいいと思う。

そんなわけで書くのだ!

がんばれ、自分!

 

3,読者に好きになってもらえる作品を作る方法

自分も知りたい。

とりあえず、ダメな方法はたくさん分かる。

人の作品を読んでいて「ああ、この描写は作者はすごく頑張っているな。印象付けようとがんばってるな。でも残念。作者にとっては特別なんだろうけど、初めて読む読者にとってはそこをアピールされても全然ピンと来ないんだよ。読者と作者で作品への距離感違うんだから、そこ考えて書かないとウケませんぜ、旦那」と思うことがたっっっくさんある。

あんまアピールすると、自分がとても悪意がある人間っぽくみえてくるなぁ……

ええと、「もったいないぜ!」というのが本音です。

でもそんなこと感想欄には書けないよ。批判だらけになっちゃうから。

そういう時、私は評価も何も付けずに完全に無言で去ります。

だから、そんな感想欄に書けない思いを込めて、「こういう方法ダメ! これダメだかんね! 読者に好きになってもらいたかったらこうするんだよ!」ということを熱く語りたい。

普遍的で万能論は書けないと思うけど、ある程度までなら書けると思うので、まずは書いてみたい。

ダメだったら、二部・三部とシリーズ化してしまえばいいかな。

とりあえず書きたい!

 

 

……ということで、やる気は満々です。

売れるかどうかは別。

でも、少なくとも買った人の役に立つ電子書籍にはなると思うので、書きたい。

いや、「書きたい」はなくて「書く」。

書きますから!

 

「~したい」だと人間の脳みそは思い描く行動しかしないので、「~する」という必要があるのです。

さらに他人に宣言すると効果的。

だから宣言したのである!

オリジナルのPDCA

元々PDCAサイクルは、ウォルター・シューハートとエドワーズ・デミングが品質管理のために作った考え方らしい。

そのため、オリジナルはWikipediaに載っているものとだいぶ雰囲気違う。

すくなくとも自分はそう思った。

以下、オリジナル(と思われるもの)

企業が行う一連の活動を、それぞれPlan−Do−check−Action(PDCA)
という観点から管理するフレームワーク。

①Plan:まず目標を設定し、それを具体的な行動計画に落とし込む。
②Do:組織構造と役割を決めて人員を配置し、組織構成員の動機づけを図りながら、
具体的な行動を指揮・命令する。
③Check:途中で成果を測定・評価する。
④Action:必要に応じて修正を加える。

一連のサイクルが終わったら、反省点を踏まえて再計画へのプロセスへ入り、
次期も新たなPDCAサイクルを進める。

from 日系パワハラ

※さらに別のところから引用された文面らしいが、原本がみつからないので一旦ここにリンク。

 

ちょいと、Wikipediaと比較してみる。

まず、Planから。

○オリジナル

Plan:まず目標を設定し、それを具体的な行動計画に落とし込む。

○Wikipedia

Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する

目標の有り無しはあるけど、基本的に「計画を作る」というところは同じ。

 

次、Do。

○オリジナル

Do:組織構造と役割を決めて人員を配置し、組織構成員の動機づけを図りながら、
具体的な行動を指揮・命令する。

○Wikipedia

Do(実施・実行):計画に沿って業務を行う

ここが違うんだけど。

Wikipediaの方は「計画を立てて実施する」ことがDOなのに、オリジナルでは「計画を立てて組織を作って指揮すること」がDOになっている。

つまり、元々のPDCAサイクルって「組織の管理者」のための手法であると分かる。

それが、いつの間にか変形して今の形になったみたいだ。

 

次、Check。

○オリジナル

Check:途中で成果を測定・評価する。

○Wikipedia

Check(点検・評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを確認する

ここも同じだね。

 

最後、Action。

○オリジナル

Action:必要に応じて修正を加える。

○Wikipedia

Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置をする

ここも同じ。

 

 

Doのところが如実に違う。

Wikipediaに書かれている文章だと、計画する人と実作業する人が同じでも成り立つ。

でも、オリジナルでは計画する人と実作業する人が異なる前提で書かれている。

 

じつはこれって結構大事なのではないかと思う。

実作業をしているときは、やっぱりその作業に集中してしまうので全体の計画なんて忘れてしまう。

特にうまく行っていない時なんか、目の前の面倒事で頭のなかは専有されている。

こんなときに全体計画なんて考え出したら、考えることが多くなりすぎて破綻する!

大丈夫な人は大丈夫だろうけど、少なくとも自分は破綻する!

↓こうなる

  • ちょ、なんでこんなトラブルが……えーとどうすればいいどうすればいい。
  • よし解析しよう! いや、全体スケジュールが遅れるからそんな時間はかけられない。
  • しかたがないから、手っ取り早い処置でなんとかしてしまおう。
  • あれ、なんとかならない。しかし、スケジュールが!!

要は、トラブルが起こった時というのはある程度落ち着いて対応しないとどうにもならない。

焦って対応するとさらにトラブルを生む。

スケジュール管理が完全に切り離されていたら、「○○なトラブル起こりました。これこれこういう状況です」と報告して、日程を相談すればいい。

↓こんなかんじ

 

スケジュール管理者:作業状況を見て、冷静にスケジュールを調整する。(当初スケジュールに合わせたいのは山々だが、実作業者には実行可能な指示をする)

実作業者:目の前の作業に集中し、状況をスケジュール管理者に報告する。

 

しかし、スケジュール管理と実作業を一人でやっていると、自分の中で実作業とスケジュールの板挟みになってどっちつかずで混乱してしまう。

 

スケジュール管理者(=実作業者):作業状況を見て焦っている。そんな状況で冷静なスケジュール調整なんてできない。当初スケジュールに合わせたいので、「どうせ自分が泥かぶればいいから」と自分に無理な命令をだす。

実作業者(=スケジュール管理者):スケジュールを頭のなかに描いて、トラブルとスケジュールショートのダブルアタックで混乱状態。そんな状態で集中できるわけもなく、トラブルがさらに拡大していく。

 

ということで、PDCAサイクルを回す場合、「PDCAサイクルを回す人」と「実作業者」はオリジナル通りに分けるべきではないかと思う。

実際には一人でやらざるを得ない部分はあると思うけど、その場合は一人二役を演じる必要があると思う。

一人の人間のまま両方こなそうとすると、上みたいに破綻していく気がする。

 

「自分は今PDCAサイクルを回す人を演じているのか? それとも、実作業者を演じているのか?」と問うことは大事かもしれない。

 

 

 

 

PDCAサイクルについて

PDCAサイクルって単純に以下のように説明される。

  1. Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する
  2. Do(実施・実行):計画に沿って業務を行う
  3. Check(点検・評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを確認する
  4. Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置をする

from Wikipedia

 

いろいろネットで調べているとPDCAというのはかなり普遍的な成功法則で企業は絶対にこれを回していかないと衰退して潰れてしまうものらしい。

そんな大事なシロモノなんだけど、昔習った社員教育ではさらっと説明された程度だったな。

うーん、もっと重要性をきちんと説明してもらいたかったけど……今思えば説明している人自身もその重要さをわかってなかったことは間違いない。

説明する人が重要さを分からないで説明されたら、説明受ける側も「テキストで大事と書いてあっても目の前の人が『どうでもいい』っていう態度だから、実業務じゃどうでもいいんだろうな」と思ってしまう。

しかし、いろんな話を聞けば聞くほど超大事。

 

シンプルに考えてみよう。

PDCAって単純に言うと「計画を実行してダメだったら修正しましょう」というごく当然なことを言っているだけ。

なにも特別なことを言っていない。

これをやらないということは「計画しない」「ダメでもそのまま続ける」ということを意味するので、そりゃダメに決まっている。

しかし、みんなできていない。

「(話を聞いて)当然だと思うこと」と、「それができる」ということの間には天と地ほどの開きがある。

実際には色々コツが有るっぽい。

 

ということで、どんどんメモっていこうと思います。