PDCA

オリジナルのPDCA

元々PDCAサイクルは、ウォルター・シューハートとエドワーズ・デミングが品質管理のために作った考え方らしい。

そのため、オリジナルはWikipediaに載っているものとだいぶ雰囲気違う。

すくなくとも自分はそう思った。

以下、オリジナル(と思われるもの)

企業が行う一連の活動を、それぞれPlan−Do−check−Action(PDCA)
という観点から管理するフレームワーク。

①Plan:まず目標を設定し、それを具体的な行動計画に落とし込む。
②Do:組織構造と役割を決めて人員を配置し、組織構成員の動機づけを図りながら、
具体的な行動を指揮・命令する。
③Check:途中で成果を測定・評価する。
④Action:必要に応じて修正を加える。

一連のサイクルが終わったら、反省点を踏まえて再計画へのプロセスへ入り、
次期も新たなPDCAサイクルを進める。

from 日系パワハラ

※さらに別のところから引用された文面らしいが、原本がみつからないので一旦ここにリンク。

 

ちょいと、Wikipediaと比較してみる。

まず、Planから。

○オリジナル

Plan:まず目標を設定し、それを具体的な行動計画に落とし込む。

○Wikipedia

Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する

目標の有り無しはあるけど、基本的に「計画を作る」というところは同じ。

 

次、Do。

○オリジナル

Do:組織構造と役割を決めて人員を配置し、組織構成員の動機づけを図りながら、
具体的な行動を指揮・命令する。

○Wikipedia

Do(実施・実行):計画に沿って業務を行う

ここが違うんだけど。

Wikipediaの方は「計画を立てて実施する」ことがDOなのに、オリジナルでは「計画を立てて組織を作って指揮すること」がDOになっている。

つまり、元々のPDCAサイクルって「組織の管理者」のための手法であると分かる。

それが、いつの間にか変形して今の形になったみたいだ。

 

次、Check。

○オリジナル

Check:途中で成果を測定・評価する。

○Wikipedia

Check(点検・評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを確認する

ここも同じだね。

 

最後、Action。

○オリジナル

Action:必要に応じて修正を加える。

○Wikipedia

Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置をする

ここも同じ。

 

 

Doのところが如実に違う。

Wikipediaに書かれている文章だと、計画する人と実作業する人が同じでも成り立つ。

でも、オリジナルでは計画する人と実作業する人が異なる前提で書かれている。

 

じつはこれって結構大事なのではないかと思う。

実作業をしているときは、やっぱりその作業に集中してしまうので全体の計画なんて忘れてしまう。

特にうまく行っていない時なんか、目の前の面倒事で頭のなかは専有されている。

こんなときに全体計画なんて考え出したら、考えることが多くなりすぎて破綻する!

大丈夫な人は大丈夫だろうけど、少なくとも自分は破綻する!

↓こうなる

  • ちょ、なんでこんなトラブルが……えーとどうすればいいどうすればいい。
  • よし解析しよう! いや、全体スケジュールが遅れるからそんな時間はかけられない。
  • しかたがないから、手っ取り早い処置でなんとかしてしまおう。
  • あれ、なんとかならない。しかし、スケジュールが!!

要は、トラブルが起こった時というのはある程度落ち着いて対応しないとどうにもならない。

焦って対応するとさらにトラブルを生む。

スケジュール管理が完全に切り離されていたら、「○○なトラブル起こりました。これこれこういう状況です」と報告して、日程を相談すればいい。

↓こんなかんじ

 

スケジュール管理者:作業状況を見て、冷静にスケジュールを調整する。(当初スケジュールに合わせたいのは山々だが、実作業者には実行可能な指示をする)

実作業者:目の前の作業に集中し、状況をスケジュール管理者に報告する。

 

しかし、スケジュール管理と実作業を一人でやっていると、自分の中で実作業とスケジュールの板挟みになってどっちつかずで混乱してしまう。

 

スケジュール管理者(=実作業者):作業状況を見て焦っている。そんな状況で冷静なスケジュール調整なんてできない。当初スケジュールに合わせたいので、「どうせ自分が泥かぶればいいから」と自分に無理な命令をだす。

実作業者(=スケジュール管理者):スケジュールを頭のなかに描いて、トラブルとスケジュールショートのダブルアタックで混乱状態。そんな状態で集中できるわけもなく、トラブルがさらに拡大していく。

 

ということで、PDCAサイクルを回す場合、「PDCAサイクルを回す人」と「実作業者」はオリジナル通りに分けるべきではないかと思う。

実際には一人でやらざるを得ない部分はあると思うけど、その場合は一人二役を演じる必要があると思う。

一人の人間のまま両方こなそうとすると、上みたいに破綻していく気がする。

 

「自分は今PDCAサイクルを回す人を演じているのか? それとも、実作業者を演じているのか?」と問うことは大事かもしれない。

 

 

 

 

PDCAサイクルについて

PDCAサイクルって単純に以下のように説明される。

  1. Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する
  2. Do(実施・実行):計画に沿って業務を行う
  3. Check(点検・評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを確認する
  4. Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置をする

from Wikipedia

 

いろいろネットで調べているとPDCAというのはかなり普遍的な成功法則で企業は絶対にこれを回していかないと衰退して潰れてしまうものらしい。

そんな大事なシロモノなんだけど、昔習った社員教育ではさらっと説明された程度だったな。

うーん、もっと重要性をきちんと説明してもらいたかったけど……今思えば説明している人自身もその重要さをわかってなかったことは間違いない。

説明する人が重要さを分からないで説明されたら、説明受ける側も「テキストで大事と書いてあっても目の前の人が『どうでもいい』っていう態度だから、実業務じゃどうでもいいんだろうな」と思ってしまう。

しかし、いろんな話を聞けば聞くほど超大事。

 

シンプルに考えてみよう。

PDCAって単純に言うと「計画を実行してダメだったら修正しましょう」というごく当然なことを言っているだけ。

なにも特別なことを言っていない。

これをやらないということは「計画しない」「ダメでもそのまま続ける」ということを意味するので、そりゃダメに決まっている。

しかし、みんなできていない。

「(話を聞いて)当然だと思うこと」と、「それができる」ということの間には天と地ほどの開きがある。

実際には色々コツが有るっぽい。

 

ということで、どんどんメモっていこうと思います。