経営コンサルタントについての本を二冊読んだ。

 

「申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。」

「コンサルタントの危ない流儀」

の二冊。

 

経営コンサルタントというのは年収何千万の世界で、とんでもなく優秀な人たちの集まりだと思っていた。

そんな自分はただの世間知らずのあまちゃんだったということだ。

 

ってかなんだこれ!

ひどすぎ!

 

全部が全部こうでないのはわかるが、こんな酷いものがかなりの割合でまかり通っていたというのが恐ろしすぎる!!

 

・解体屋

起業の中をストップウォッチを持って走り回り、無駄な時間を計算する。

無駄な時間を見つけられなければ偽造もする。

そして、「4分の1を解雇しても問題ありません!」という主張をしてレイオフをさせて高い金をふんだくる。

その後当然のごとく会社がぼろぼろになる。

ストップウォッチを持って走り回るのはただの素人なので、現場の本当のことなど見えていない。

 

・モデル好きのコンサルタント

コンサル業界でもいろんなモデルが提唱されていて、流行り廃りがあるらしい。

そして、そのモデルというのも誰かが頭で考えただけのこととか、1-2社でうまくいっただけのモデルだったりする。

モデルというのは所詮モデルで、現実を抽象化して単純化しているだけ。

それには当然漏れがあるし、よほど上手く出来ていても特定のパターンでしか通用しないし、そもそも的外していればどこでも役に立たないどころか害悪にすらなる。

そんなモデルを現実の世界に当てはめてモデルどおりに変えようとする。

そんな方法でうまくいくわけがないのは、実際に働いている人にはよくわかっている。

 

要はどこにもプロなんてほとんどいないということ。

詐欺してレイオフする根拠を探すだけの輩と、現実を知らないでモデルを振りかざすだけの輩。

たぶん本当のプロは実際に商売して現実相手に戦っている人だけであって、それ以外はただの素人。

 

実際にコンサルのせいで潰れた会社もあるという。

コンサルで変なことしなければ安泰な企業だったのに。

 

助言を求めるときは本当のプロ・経験者に求めなければならない。

解体屋という詐欺師に聞くのはもちろんNG。

現実を知らず理屈を振り回すだけのモデル好きコンサルももちろんNG。

実際に経営して成功している人に聞くべきだ。

しかもきっとその人たちのほうがコンサルよりも格段に安いだろう。

かたや数億から数百億、かたやメシ代ぐらい……

 

 

補足

・コンサル会社に在籍しているコンサルタントの殆どは素人。研修を一週間しただけの一般人だったりする。そんな人にそこで働いている従業員や経営者以上の判断ができるわけがない。