クラウドファンディングが寄付ばかりだった件について(批判じゃないよ)

クラウドファンディングについて調べていたら、「Readyfor」というサイトを見つけた。

(まずそのまえに車のレンタルだとかスキルのレンタルみたいなものを幾つか見たのだけれど、それは知っていたのでそんなに感銘は受けなかった。)

 

そして中身を見て、ちょっと不思議に思った。

これ、寄付サイトじゃないよな、クラウドファンディングだよなぁ?

 

・ラオスの子供に冬服を届けるプロジェクト

・小児がんと戦うための無菌室を作るプロジェクト

・殺処分されるペットを救いたい

 

クラウドファンディングといえば、スタートアップ企業の案件がズラズラ並び、その一部に社会貢献的な案件がちょっと並ぶ・・・みたいなイメージだったので、びっくり。

そして、集まっている金額が莫大なので二度びっくり。

百万、一千万、普通に集まっているプロジェクトがごろごろ並んでいる。

リターンは「お礼のメール」とか「壁に名前をのせます」ぐらいなのに。

 

寄付ぐらいあるだろ、といわれればそれまでなんだけど、数年前、自分が見たときとは状況がそうとう違う。

もはやアドレスやサイト名すら覚えていないけど、数十万~百万円ぐらいのボランティア的なプロジェクトが並んでいる寄付募集サイトを見つけたのだ。

そして、自分も数千円くらい寄付した。

しかし、これがこれが・・・数十万円とか規模が小さいプロジェクトばかりなのに、どれもこれも全然枠が埋まっていかない。

「ネット上で寄付する人ってこんな少ないのか」と感じたことを思い出す。

ところが、いまや寄付サイトでもない営利目的で来る人が多いであろうクラウドファンディングで、数百万~数千万の寄付がどんどん集まっていく。

時代は変わった・・・

 

考えてみると、クラウドファンディングと言っても人は儲かりそうにないものには手を出したくない。

じゃあ、クラウドファンディングには儲かりそうな案件が並ぶかと言えば、あきらかに儲かるものは銀行がお金を出すわけで、パット見儲かるようなプロジェクトはほとんどない。

じゃあ、人間は儲かるものにしかお金を出さないかというと、そういうわけではなく、「世の中を良くすること」にもそれなりにお金を払おうと思うものだ。

 

1,儲かりそうなプロジェクト

2,社会を良くしそうなプロジェクト

 

実は1は少ない。

だから儲け話を求めて見に行くと、1がなくてがっかりする。

しかし、ずっと眺めていると「あぁ、この人達社会を良くするためにがんばっているなー」と感じるプロジェクトがどんどんでてきて、結局2にお金を出してしまうのではないかと。

儲け話を探しにきて寄付をしてしまう、という感じじゃないかと。

 

クラウドファンディングはあくまで商売向けだと思っていたのに、こんな実質寄付案件が盛況だなんて、ほんと意外でおもしろい。

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