植物は本来「毒」という話

植物性の物を食べるのは「良いこと」というのが常識になっている。

そりゃ肉ばかり食べていたら太るし、栄養も偏るだろう。

(肉食動物みたいにナマで食べれば別だが、加熱すると栄養が失われる。あと脂肪も多い)

だから、植物性のものを食べるのは大切だ。

でも、引っかかったことがあったので、ブログに書いてみることにした。

 

豆乳は体に悪い!?

牛乳は体に悪い、という話が結構広まってきている。

簡単に結論が出る話ではなく、人や栄養状態によってケースバイケースだとは思うが、結構一般的になっている。

少なくとも、本来子牛むけの食品で分解に専用な酵素が必要なため、酵素を持たない人が多い日本人には不向きな食品だ。

例に漏れず、自分も牛乳ダメな人。

しかし、最近タンパク質を取りたいということで、豆乳を飲み始めた。

しかしこれが、なかなか難物なのだ。

味はきらいじゃないけど、とにかく持たれる。

場合によっては気持ち悪くなる。

アレルギーみたいな感じではなく、胃腸が「え、なにこれ。消化できない」といっているような雰囲気なのだ。

飲んでいれば慣れてくるかとおもいきや、むしろ胃腸に披露が溜まってきている気さえする。

少なくとも、違和感がないレベルに収まることはない。

やっぱり飲むとつらい。

 

そこで調べてみた。

 

なに……!?

 

・生の大豆は食用に適さない。(豆乳は生の大豆の汁みたいなもの)

・大豆は動物に食べられないように強い毒を持っている(豆乳はその毒がそのまんま含まれている)

・だから、納豆・味噌・醤油などの発酵食品が開発されてきた

・豆乳は非常に消化が悪い(アレルギーがなくても胃腸に負担がかかる)

 

あれ……俺の常識は?

もたれるけど、それでも体にいいと思っていた俺の思い込みは?

 

植物は食べ物じゃなくて生き物な件

この件について考えていて改めて気がついたこと。

 

「野菜・穀物は食べられる為に生きているわけではない」

 

やつらはやつらで生存戦略をやっており、殻・毒・消化妨害で食べられないように頑張っている。

種を持って行ってもらうためにわざとおいしくしている植物もあるが、大抵は種のための栄養だからむやみと動物に食われてはたまらないのだ。

 

「国内の農場で栽培した安心の無農薬野菜」みたいなフレーズで、なんとなく「危ないのは農薬」「農薬を使わない野菜は安心」みたいな印象があるが、そもそも野菜たちは自分で毒を作っていたりするのだ。

そもそもの発想が「人間が食べるものは人間が食べるようにできている。だから食べて大丈夫」という人間中心的な発想がある気がする。

というか、自分がそうだった。

野菜は野菜で生きており、食べられるために存在しているわけではなく、そいつを無理やり引っこ抜いてきて人間が食べているだけである。

要は植物がそれ自体が毒だったり、食べられても消化が悪かったり、栄養価が悪かったりするのはある意味当然である。

だからこそ、人間は加熱(煮炊き)・発酵食品・品種改良とあらゆる手でそいつらを食べようと戦ってきたわけだ。

だから「天然だから安心」というのはよく考えれば、めちゃくちゃなこと言っている。

正しくは「天然だからその植物が持っている栄養素をそのまま取れるけど毒性があるものもそのまま取れるよ」ということだ。

 

思考停止しない

要は、食べることは毒も栄養もまとめて引き受けること。

消化する体力と注意深さが必要である。

「天然だから安心」とか信じないで、食べて少しでも合わないなら気をつけるべきだ。

大豆みたいに栄養はあっても毒性が強いものは、発酵させて毒性をなくした納豆や味噌といった形で取るべきだ。

 

なんとなく世間の風潮に流されず、自分の体質とその時の体力と自分なりの知識で対処するようにしたい。

 

という、真面目な話でした。

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