【小説執筆】どうしてyui君の小説は読む気をなくさせるのか

yui君 ラノベ作家を目指す大学生。執筆能力:評価ポイント0の記録を更新しつづける程度の能力

なない このブログを書いている人。執筆能力:たまたま一発当てられる程度の能力(実は大したこと無い)

 

 

yui: あぁ、なないさん。

なない: あ、この野郎! 昨日の作品読んだぞ! 貴様……今日は生きて帰れると思うなよ!?

yui: い、いきなりなんですか……? 意味が……

なない: うるせぇ! ハンバーガーぶつけんぞ!

yui: ハンバーガー?

なない: イケメンにハンバーガーぶつけると死ぬってネタだよ! いちいち返すな!

yui: あれ? チーズバーガーじゃ……

なない: あれ? そうだったか……んー……

yui: そ、そんなことより、僕の作品、そんなにまずかったですか?

なない: まずかったぞ……あぁ、あぁ……思い出すだに腹が立って堪らない。

yui: そ、そんなにひどかったですかね……

なない: どうしてお前は! どうしてこういう冒頭を書いちゃうんだよぉぉぉ!! この野郎!!

yui: え!? い、痛い痛い! 顔はやめて! 顔は!

なない: 貴様、それでもプロかぁぁ!!

yui: アマチュアです! アマチュアだから! だから顔はやめて!

なない: うをぉぉぉぉ!!!

yui: やめ、やめてくださいって!

なない: うるせえ! なんでかしらないがツイッターが凍結されたり、Googleアドワーズから凍結されたり、今日は機嫌が悪いんだ!!

yui: ど、どんな犯罪をしたんですか?

なない: してないわっ! 多分ブログ記事のURL投稿がスパムとして勘違いされたのと、アドワーズはクレジットカードの期限切れだっ! それぐらいしか心あたりはない! しかし、文面とかが滅茶苦茶喧嘩売られている感じで、疲れている俺の心にダイレクトアタックだ!

yui: ダイレクト……

なない: とにかく機嫌が悪いんだ! くそっ! 犠牲になりやがれ、うをおおおおお!!!

yui: ぎゃああ! や、やめっ……!!

 

 

なない: あぁ、疲れた。

yui: す、スッキリしたじゃないんですね……ひ、ひどい目に合った……

なない: くそっ……なぜ凍結などという憂き目に合うのだぁぁぁぁ!!

yui: まだ気にしてるんですか……

なない: 俺はそういうことがいつまでいつまでも気になって仕方がない、面倒くさい性格なんだぁぁぁ!!

yui: は、はぁ……

なない: うをおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!! おおおおおおおおおお!

yui: も、もういいですか?

なない: まだだ! うをおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!! ばっきゃろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

yui: あの、もういいんじゃないですか?

なない: いやだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!! うをおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

yui: あの、キリがないんじゃないかと思うんですけど。

なない: っっはぁ!! ……そうだな。さて、ここまでで何を学んだ?

yui: ほへ?

なない: 貴様! 俺がストレスを発散するとともに大事な教訓を伝えていたのに、伝わっていなかったのか!? ええい、その脳みそにダイレクトアタッ……

yui: う、うわ、洒落になってませんって。正気にもどってくださいよ!!

なない: ……ふう。いやいや、すまないね。なにしろああいう事務メールが一番くるんだ。特に仕事から帰ってきて一番最初にそんなもの見ると、ダメージが数倍に……

yui: あぁ、それはわかりますね。

なない: さて、ここまでで何を学んだかね? 何を学んだかね? 何を学んだかね?

yui: なんで三回も言うんです?

なない: 馬鹿だなぁ、そこはスルーするところだ。そうやって細かいところにこだわっていくにしたがってどんどん酷くなっていくんだ。これまでで、小説でありがちな「駄目パターン」を再現しているんだが。

yui: え? ただ愚痴ってただけじゃないですか。

なない: それが駄目パターンだってことだよ。なぜ気がつかない!

yui: 防御で忙しくて……

なない: そういう言い訳はどうでもいい! さぁ、見ろ! 先頭から読み直してみろ!

yui: そんなメタな話をされても……。

なない: 違う! これが貴様が書いた小説だ! さぁ読め! わざわざクソ高いインクを消費して印刷してきたんだ!

yui: あぁ……えーと、普通にいい出来だと思うんですけど。

なない: どこが!? 見ろ、この冒頭を! なんのひねりもないファンタジーものという設定についても言いたいことは山のようにあるが、なんだこの冒頭は!?

yui: どこかまずいですか? 普通にキャラ同士が会話していますけど。

なない: 会話はしてるけどな……正直、テンプレ設定とテンプレキャラを何も考えずに三流作者が書いているようにしか読み取れないぞ! 全く新鮮味がない。

yui: こ、心が痛い! ちょっとは手加減してくださいよ!

なない: ここまで俺たちが会話した内容を振り返ろ! 本題に入るまで大して面白くもない愚痴話が続いているだろう。テンションだけで無理やり引っ張っているが、それもなければ果てしなくつまらない冒頭だ。読者の8割が本題に入る前にページバックだ!

yui: ああ、自分で愚痴はおもしろくなかったってわかってるんですね……

なない: つまり、冒頭でこんな面白くもない会話文を書くのは、俺が愚痴話を垂れたのと同じことだ! なんで冒頭を一番つまらなくするんだよ! このの長々とした会話の後で、ヒロインがさらわれるというかろうじて興味が惹かれる展開があるだろ。

yui: か、かろうじてですか。

なない: 適切な順番で見せられればそれなりに興味をもったかもしれないが、最初の会話があまりに長すぎてむしろ「ようやくいなくなったか」と思ってしまった。

yui: ひ、ひどい!

なない: この展開を冒頭に持ってくればいいだろ! 冒頭に興味を引く展開を持ってこいよ! 読者に何にも訴えかけない冒頭じゃ、読むのやめてくださいって言っているようなもんだぞ!

yui: その会話文で引きつけてるつもりだったんですけど……

なない: それは……ちょっと頭冷やそうか。

(続く?)

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